超難問 青森公立大学 2017年数学過去問 第4問

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(1)

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一回の移動で辺GCを含む三角形ができるのは、△ABGだけであり、動点XはBと合致する。

XがAとBの間を往復して、AかBと合致するならば常に⊿ABGが形成される。

AからB、またBからAに移動する確率はどちらも13だから、n回ABを移動する確率は(13)n -①

 

また、一回の移動で動点XがGまたはCと合致すると、CGを一辺に持つ三角形は形成されず、そのときの面積は0。

動点XがAGC間をn回移動したときも三角形は形成されず面積0であり、

その時の確率は(13)n。-②

動点XがACG間をn回移動したときも三角形は形成されず面積0であり、

その時の確率は(13)n。-③

①②③は同時に起こらない排反事象であるから、和の法則により、

P(n)=3(13)n

(2)

AG=BG=CG=32×1cos30°=1

だから、求める確率は、Gを通らずA、B、Cすべてをすくなくても1回訪問する確率である。

少なくても1回通る確率に真正面から挑むのは時間がかかりすぎて無謀である。

したがって、ここは、「A、B、Cすべてを少なくても1回訪問する」の否定を考えて、「Gを通らないすべての場合の確率から、Gを通らず且つA、B、Cのどれかを訪問しない場合を引くことを考える。

なぜならば、Gを通らない場合の数は、1.Gを通らずA、B、Cのすべてを少なくても1回訪問する場合の数、2.Gを通らず且つA、B、Cのどれかを訪問しない場合の数、で構成されているからである。

Gを通らない場合、A若しくはB若しくはCの位置にいる動点Xが次に動く先は、ABCの中の2点であるから、その場合の確率は(23)n -①

AもGも通らないのは、A→B→C→B→Cと動くか、A→C→B→C→Bと動くかだから、その確率は和の法則から

2(13)n -②

BもGも通らないのは、A→C→A→C→Aの場合だから、確率は(13)n -③

CもGも通らないのは、A→B→A→B→Aの場合だから、確率は(13)n -④

①②③④から、

Q(n)=(23)n4(13)n

=2n(13)n4(13)n

=(2n4)(13)n

Q(n)P(n)=(2n4)(13)n3(13)n
=(13)n(2n43)

=(13)n(2n7)

(13)n>0n3のとき(2n7)1であるから、

Q(n)P(n)>0であり、Q(n)>P(n)が成り立つ。